2014年01月13日

必要馬力曲線

アルファーアビエィションの飛行教官、整備士がお届けする毎回大好評の航空豆知識。
今回は「必要馬力曲線」について飛行機の教官がためになる情報をお届けします。

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12月に航空豆知識で「ポジション・エラー」をお届けしまたが、これに続き「飛行して必要馬力を算出する方法」をお送りします。
この飛行もパイロットには諸元(速度、高度、針路等)保持の過酷?な技量が要求されます。

機体速度の指示に不具合がないことが分かっている段階で、次はその速度でどれくらいのパワーが必要なのかを確認します。
この時の飛行速度としては、失速手前の速度から最大速度までの約10KT(ノット)間隔で計測し、機内の計器も使ってそれぞれの速度における必要馬力を求めます。
これをプロットすれば、操縦訓練生にはお馴染みの「必要馬力曲線」を描くことができます。
エンジンパワーから利用馬力を算出すれば、おのずと余剰馬力も確認することもできます。
ちなみに、この必要馬力曲線にグラフの0点から接線を引けば、ここが最大滑空距離速度となります。
なお、必要馬力曲線のボトム付近で低速飛行を実施することが多く、速度も安定しないのもうなずけます。

聞いたことがない単語が続くと思いますが、アルファーアビエィションで飛行機・ヘリコプターの操縦訓練を行っている学生は、座学で教官から詳しく教わり知識を深めていきます。
posted by アルファー at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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